📚ビル・ゲイツはSFに惹かれている

2021年11月24日(木)の気になる話題

思うこと

今回の内容を作るに当たって、2018年まで遡ってビル・ゲイツがどんな本を挙げていたのか見直しました。

各本が邦訳されているかもあわせて調べていく中で、いくつかの本のタイトルや表紙が日本仕様──いわゆるビジネス書仕様になっているのを目にしました。

  • 『Prepared』→『世界最高の教室』

  • 『Why We Sleep』→『睡眠こそ最強の解決策である』

  • 『The Headspace Guide to Meditation and Mindfulness』→『頭を「からっぽ」にするレッスン』

映画ポスターのローカライズも時々、Twitterのタイムラインを賑わしますが、「受け入れやすさ」「わかりやすさ」「売れやすさ」の答えの行先が、いまだ一つなことに怖さを感じます。

さて話をゲイツに戻すと、ゲイツは今年『地球の未来のため僕が決断したこと』を出しています。この本は、僕がこの一年で良かった本を挙げるとしたら、必ず入る一冊。

気候危機やSDGsに関する情報や本は増えていますが、ゲイツ本からは他に感じる焦燥や不安、憂鬱、無力感と違う読後感を得ました。

おそらく「テクノロジーで解決していくんだ」という道筋が、他の本よりも具体的であることと、それをゲイツが信じ進めようとしているからなんだろうと思います。

気候危機は悪い話ばかりあって、新しいテクノロジーを絵空事と思っていると、出来損ないのSFみたいな結末しか見えてきません。一方、ゲイツ本は気候テックをノンフィクションで語っているのが、僕には新鮮で、読んでポジティブな気持ちを持つことができました。


ソース


櫻田潤

インフォメーション・デザイナー

インフォグラフィック専門のコンテンツレーベル「ビジュアルシンキング」運営。📚著書『たのしいインフォグラフィック入門』他