2つのデータ
人間活動を通じて排出される温室効果ガスが、何に起因するものなのかが知りたくてデータを調べていると、2種類のデータにたどり着きました。
一つ目は、Rhodium Groupによるデータで、ビル・ゲイツが著書『地球の未来のため僕が決断したこと』の中でも参照しています。そのデータの最新版が、2023年9月19日公開のリサーチノートにありました。
もう一つは、Our World in Dataによるデータで、2016年の温室効果ガスの部門別排出割合です。
Rhodium Groupのデータが、「産業」「電力」「農業、土地利用、廃棄」「運輸」「建物」の5つに分けて、温室効果ガスの排出割合を示しているのに対し、Our World in Dataは「エネルギー」「農業、林業、土地利用」「産業」「廃棄物」で分けています。
どちらのデータにも一長一短がありますが、ビル・ゲイツの本をきっかけに温室効果ガスの排出割合を見る必要性を知ったこと、Our World in Dataと比べて新しいデータだったことから、Rhodium Groupのデータを使うことにしました。
何を伝えるのか?
今回一番伝えたかったのは、温室効果ガスの排出が多い分野は何かです。したがって、とにかく排出割合をはっきり見せることを第一にデザインを考えました。
ほぼラフの通りに作っていきましたが、データの並びはレイアウトする際に変えました。ラフでは、排出割合が大きいものを一番下に置いてました。それを、上下逆にしたのが次の画像です。
ここにアイコンを加え、色をつけていきます。色は、はじめ無彩色に対して、一色をベースにしようとしていましたが、最終的に排出分野の区別がつきやすいように色分けしました。